Yahoo!オークション - セーブル Sevres 1766-68年 ブイヤール金彩花絵 ...



●製作年:1766-68年
●素地:ソフトペースト(軟質磁器)
●ルイ15世時代
●サイズ
カップ
W:7cm
H:6cm
ソーサー
W:13.7cm
H:2.5cm

★ルーブル美術館に同カテゴリ作品多数収蔵

今回は、所有するブイヤールの中で個人的にお気に入り上位の1つをご紹介します。カップの装飾は必見です。
特にカップのバラの見事な筆線や小さな葉にも枯れかかっている部分や陰影を付ける究極の技。溜め息に尽きると思います。

ブイヤールに花、、セーブルにおいてはあまりにもメジャーでありながら、日本において市場で目にすることは非常に少ない為
シンプルでいながら崇高な領域に属すると思います。金彩と白地と花。。?見たことある…と思っても恐らく殆どそれは19世紀以降に
イギリス窯で模倣されたものでしょう。本家本元はなかなかありそうで見つかりません。

このシリーズのポイントは自分好みのペインターの描画を探索し、そこを狙って集めていく方法や、ひたすら様々なペインターを収集して
図鑑のように卓上を壮大に演出することでしょう。少なくても数客揃えて供したり、キャビネットに飾るだけでも
アンティークにおけるコレクションレベルの格式が一気に上がることを実感頂けると思います。しかし、上述の通りお目にかかれる機会がないので
集めたくてもマイセンと比較しても絶対数が少なすぎる為、フラストレーションばかりが溜まるシリーズでもあります。

マイセンの花絵をコピーしながらも、フランス様式の花としてマイセンを超えるべくスタイルを確立させていきます。
描写も凄まじくクオリティが高く、思わず見入ってしまう完成度です。色彩の扱い、陰影も見事です。
如何に差を付けるために必死だったのか、よくわかると思います。

ソーサーに小傷が見られますが、金彩の擦れもあまり見られず、全体的には非常に良い状態です。
製作された時代に思いを馳せながらのティータイム…18世紀のセーブルはどこから手を付ければいいか迷う方も多いかと思いますが
入門編として個人的にはおススメです。まずは花絵を目に焼き付けましょう。