YFG-811、中古。  希望小売価格: 2,860,000 円(税込)。バランサーが搭載される前のモデルです。楽器屋さんの友人に聞いた話だと、ＹＡＭＡＨＡは工場の縮小や、モデルチェンジによるコストダウン、優れた原材料の枯渇、熟練の職人の引退などカスタムクラスの楽器はむしろ昔の個体の方が優れているそうです。純正のハードケースは持ち手が壊れているため、リュックとしても使えるアルティエリのジャストサイズのケースカバーが付属します。

 ヤマハは、1970年代にウィーン国立歌劇場管弦楽団の依頼で金管楽器、オーボエ、ファゴットのボーカルの開発を始め、ダブルリード楽器の生産を始めました。7,000番台、8,000番台、11,000番台のヘッケルを研究し、わずか6年でYFG811を発表、その後YFG812や廉価版のYFG411（絶版）など発表。これまでドイツ式ファゴットを使う世界の一流オーケストラのなかで圧倒的なシェアを持っていたヘッケルの牙城に、今や食い込んでいます。

100年を超えるヤマハの技術が惜しみなく注ぎ込まれた、プロ奏者も納得のカスタムモデル。完璧な音程に加えて表現の幅広さが魅力です。