エイミー・ドワイヤーにはふたつの夢があった。ひとつは、秘書として勤めるセンティネル紙の記者になること。もうひとつは、社会部の花形記者、ハンターの関心を引くことだった。その日、ハンターは荒れに荒れていた。以前、社内のライバル、ルイスとの賭に負けたことがあり、今ごろになってその代償として、“ペギーの愛と人生相談”の回答を担当させられることになったのだ。おそるおそる手助けを申し出たエイミーに、ハンターはさっそく、読者からの手紙を読むのを手伝ってほしいと言う。だが、請われるままに手にしたのは、4カ月前に彼女が匿名で送った、無関心な男性への恋の悩みをつづった手紙だった。